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境界線上のイエとイエと-1
境界線上のイエとイエと-2
境界線上のイエとイエと-3

境界線上のイエとイエと

「Arts&Life:生きるための家」展  2011

『境界線上のイエとイエと』

『生きる』ことを考える事はヒトとしての在り方を根源的に問うことでもあり、
イエにとっても同様に、『生きるための家』を考える事はイエの存在を根本から問い直すことになります。

 

□集合でも個人でもない群
敷地境界線で規定され細切れにされた敷地では、多くの場合、境界線上に壁が設けられ、双方の関係は閉鎖的になります。集合住宅のように壁1枚で隔たれているわけではなく、個人住宅のように分断され完結しているわけでもない関係、『境界を共有』することで、隣人と新しい関係性をつくります。

 

□生きること=育てること
共有された境界線を利用してみんなで木を育てます。共有された境界をみんなで管理する事で顔の見える生活をつくります。やがて根を深く成長していく木々は防災上、ハードとしてその地に安定した基盤をつくるとともに、回りで生活している人々のソフトとしての繋がりも強固なものとしていきます。

 

□境界としてのイエ
イエを内と外を分かつ完結した境界ではなく、外界の内と外を繋ぐ『境界としてのイエ』として捉えます。それは内側と外側に交互に開かれ、閉じられる。同時に、イエとイエとが、お互いの場所を創り出す『輪郭としてのイエ』ともなります。イエは個人の生活の囲いと同時に隣人との囲いにもなります。



 

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