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あるシーン

a  scene

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ふと4つ葉のクローバーをみつけ…ちょっとうれしくなり家にもって帰る…台所でお母さんに見せ…居間でお父さんに自慢する…今夜は水に挿して窓辺に飾り…ビルの谷間から覗く月明かりに照らしてみよう。

空間をデザインする時、そのまわりが豊潤な歴史風土に囲まれた場所のこともあれば陰鬱なビル群に囲まれた場所であることもあると思います。ただそれは今から立ち上がる空間にとってのコンテクストという意味では同じです。そのコンテクストをひとつひとつ読み込んで内外在している関係性を可視化していきながら、その場に「シーン」を紡ぎ出していきます。

 

近代建築が生み出した建築「作品」という名のその場に孤立した特異点ではなく、その場の置かれている文脈に呼応し周囲の環境に連なった『あるシーン』をつくりだすことを考えています。

『あるシーン』としての空間は自然環境、歴史風土、情報社会、集団個人などの相互関係を時間軸をもって、空間の内外界を相互に考える開放系的な流れる空間です。

月灯りが射す窓は…クローバーがある窓辺は…家族と話す居場所は…クローバーを見つけた畦道は…月からクローバーにつながる『あるシーン』は、無限にあるシーンの中のあるひとつの流れる場面であり、ある状況からある状況を形にし、また次の状況につなぐ過程でもあります。

小さな自然…建築…都市…そして大きな自然とひとつなぎのシーン達を描き出すことは、孤独な作品にはないヒト、モノ、コト、トキ、シゼン、クウカン等をゆるくつなぐことで生まれる生きた豊かさの中で建築を考える事です。

 

All  Photo  by  HASHIMOTO TSUYOSHI

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